仕事を辞めたいのは甘え?誤解されないために大事な4つの対策方法【PR】
目次
仕事を辞めたいと思った本当の理由…これって甘えなの?
働いていると、さまざまなシーンで「仕事を辞めたい」と思うことがあるでしょう。30代、40代での転職を経験した人を対象に「仕事を辞めたいと思った本当の理由は理由はなんですか?」という内容のアンケートを実施したところ、「人間関係がうまくいかなかったから」という理由が一番多い結果に。次点では生活環境の変化、給料に満足していないことがあげられます。
ひとくくりに人間関係のトラブルや生活環境の変化といっても、その内容は人によって様々です。しかし、それらを退職理由にする場合、内容によっては周囲から「甘え」だと思われてしまうこともあります。現職の仕事を辞め、転職先の面接時には必ずといっていいほど「前職を辞めた理由」を聞かれます。この時に、どれだけきちんと説明できるのかで評価が左右されるといっても過言ではありません。
甘えているつもりはないのに、甘えだと見なされてしまうのは、本人にとってはとても苦しいことです。ここではどんな場合に「甘え」と認識されてしまうのかを解説し、「仕事を辞めることが甘えではない」と正当に受け取ってもらうには、どのような対策をとれば良いのか紹介していきます。
仕事を辞めたい理由が抽象的な場合は注意
自分では甘えだという認識は全くなくても、周囲からは「甘え」だと見られてしまうことも。退職理由が甘えだととらえられてしまうと、家族やパートナーからの納得を得ることや、転職先から採用をもらうことは難しくなってしまいます。
ここではどのような理由だと、仕事をやめたい気持ちが甘えだと思われてしまうのか、各ケースごとに詳しく解説していきます。
特に明確な理由がない
仕事をやめたい理由で意外と多いのが、特に明確な理由がなく、日々の「なんとなく」の積み重ねによるもの。
「毎日早起きをするのがだるい」「疲れていて頑張れない」など明確に言語化ができない理由の場合や、完全に自身の都合による場合は、周囲の人を納得させることが難しく、甘えだと思われてしまいやすいでしょう。
このようなケースは、仕事を辞めたところで、「同じような理由でまた辞めてしまうだろう」と思われてしまうため、転職先を見つけるのは厳しくなってしまいます。
ただし、長時間労働などの激務による身体のだるさや疲労は、自律神経の乱れによるものや、鬱(うつ)といった可能性も考えられます。甘えだと思われないためにも、病院を受診することも視野に入れましょう。
今の仕事が嫌いだから
「今の仕事が好きではない、または嫌いだから仕事を辞めたい」と考えるケースも少なくありません。
もちろん、好きなことだけを仕事にできればそれに越したことはないでしょう。しかし、仕事を続けている人が必ずしも好きなことをやっている人であるということはありません。好き嫌いに関わらず、与えられた仕事に責任感を持って取り組んでいる人が多いため、「嫌いだから」という理由だけで共感を得ることは難しいでしょう。
責任から逃れたいから
責任を逃れたいという理由には2つのパターンがあります。
- 業務の中でなにかミスをしてしまい、取引先や仕事仲間に謝らなくてはならないパターン
- 責任の重い業務を与えられてしまい、そのプレッシャーから逃れたいというパターン
上記どちらの理由も、「成長が見込めない」「責任感がなく、甘えている」ととらえられてしまう可能性が高いでしょう。
1つ目のパターンのような、仕事上のミスは大小に関わらず誰にも経験があるものです。その時に逃げ出さないことが大切。しっかりと反省し、同じ過ちをしないためにはどうすれば良いのかと学ぶことでステップアップにも繋がります。
責任を感じて辞めたいと思っているなら、辞めてしまうことで会社に一段と迷惑をかける可能性があることも考えなくてはいけません。
2つ目のようなパターンでは、なぜ上司が責任のある仕事をあなたに任せたのかを考えましょう。多くの場合は、あなたを信頼していて期待しているからです。その期待に応えられる自信がないから辞めたいというのは、とてももったいないこと。このようなケースでは辞めるという決断をする前に、まずはどうすればプレッシャーを克服できるのか解決法を探すことが先決。<
ただし、上司側から毎回プレッシャーをかけられている、役職ではないのに役職レベルの責任がある業務を押し付けられるなどの場合は、パワハラの可能性があるため甘えであるとは見なされません。
仕事をやめたい理由が甘えだと思われないケース
甘えだと思われてしまうケースに対して、甘えだと思われないケースや、むしろ辞めるべきだというケースももちろんあります。特に下記の理由に当てはまる場合には、転職をして環境を変える方が良い結果となることが多いでしょう。
自身のキャリアアップに限界を感じている
業によってキャリアアップのスピードはさまざまです。年功序列の文化が根強く、頑張っていても相応の報酬やキャリアアップが望めないケースもあります。
自身のキャリアの積み方に明確なビジョンがある場合には、必要だと思うスキルを求めて転職することで成長できる可能性が高いため、転職が有益なものになると考えることができます。
キャリアアップやスキルアップのための転職は企業側も求めている人材と一致することが多く、転職成功率も高いです。
会社の将来に不安を感じる
決算の状況が思わしくなかったり、大幅な予算の削減が続いているなど、会社の存続自体に不安を感じる場合には、転職を考えても甘えにはならず、むしろ必要な行動だと受け取られる可能性が高いでしょう。
転職が難しい年齢になってから会社が立ち行かなくなってしまったということにならないよう、早めに行動した方が良いでしょう。
また、決算として問題がない場合でも、長時間労働を美化していたり、劣悪な労働環境に改善がなされず放置されている状況である、いわゆる「ブラック企業」の場合にも、やはり早めの転職活動することがおすすめです。
重度のハラスメントにより精神的な損害を受けている
- セクハラ
- パワハラ
- 残業の強要
記のような法的に問題のあるトラブルによって、精神的にダメージを受けている場合に仕事を辞めることは甘えではありません。
残念ながら、このような人たちは明らかな処罰がない限り、その卑劣な行動を止めることはありません。それどころか、どんどんエスカレートしていく可能性もあります。世間的に問題となるような大きなトラブルに発展するまで、会社は個人を守ってくれないケースも少なくありません。自分の健康、命を守るためにも、一刻も早く離職・転職することが賢明です。
修復できないほど人間関係が悪化している
人間関係で仕事を辞めることが甘えか甘えではないかはケース・バイ・ケース。ポイントは、客観的に見て、業務に影響が生じるほど人間関係が悪化しているかどうかです。
- 1,反りが合わない人がいる or 生理的に受け付けない人がいるが、業務に関しては特に問題がない
- 2,複数の人から無視、陰口などの「いじめ」や、孤立するほどの切り離しが行われている
1のような場合は、甘えと見られてしまう可能性があります。これは業務には支障がないので、改善する余地や、回避する方法がまだ考えられるためです。
2のような場合は、甘えと見られることはないでしょう。心身ともに疲弊している場合は、業務に集中できないばかりか、精神的ダメージを負うことでますます追い詰められてしまうこともあります。早めに環境と心をリセットするという判断も大切です。
人間関係が原因で複数回転職している場合は注意
すでに複数回の転職を経験しており、その原因がすべて人間関係によるものである場合には注意が必要です。人間関係悪化の原因が、自分にある可能性も。自身のコミュニケーションや行動を見つめ直してから転職活動を進めることが良い場合もあります。
転職が甘えだと思われないためのポイントは4つ
仕事を辞める理由や転職することを「甘え」だと思われることは避けたいもの。そこで、ここでは仕事を辞めることが甘えだと思われないための4つのポイントを紹介します。各ポイントを項目ごとに詳しく解説していきます。
1.退職する以外に方法がないか十分に検討する
現状の仕事を続けていきながら改善できる余地はないか、十分に考えてみましょう。例えば、休養してみたり、誰かに問題を相談することで解決できないかを考えます。中には具体的な改善方法はなくても、時間が解決してくれるという場合もあるでしょう。
さまざまな方法を十分に検討した上で、退職をするしか方法がないという決断をしたのであれば、その根拠を伝えることで、周囲の人に甘えではないと理解してもらえるでしょう。
2.仕事を辞めたら解決できる問題であるかきちんと考える
抱えている問題が「仕事を辞めて環境を変えれば改善できる問題であるか」について、きちんと考えておくことが必要です。
自身の都合で早起きができないことや、責任感から逃れたいなどの場合、転職をして改善されるような問題ではないため、周囲を説得するのは難しく考え直す必要があります。
一方で、パワハラやいじめなどの場合は、環境が変わることでほぼ解決できると考えられるため、退職しても全く問題ありません。
3.仕事を辞める理由を明確にする
周囲の人が納得できるよう、自分が何に対して課題を感じており、どのような理由で仕事をやめるのか明確にしておくことが大切です。
例えば、「キャリアアップしたいから辞めたい」「今の人間関係に耐えられないから辞めたい」「休日出勤や残業が多くて自由な時間が取れないから辞めたい」などです。
理由をはっきりさせることで、なんとなく辞めるのではないことをアピールできるので、甘えだと思われることは少なくなります。
4.将来の目標や先の見通しを明確にする
仕事を辞めることが甘えだと言われず、自身にとって必要なことだとアピールできるように、将来の目標や転職で叶えようとしていることなど、これから先の見通しをはっきりさせておくことが大事です。その際に、先述した辞めたい理由の明確化をさせることとセットにすることで、より説得力のあるものにすることができます。
例)「キャリアアップしたいから辞めたい」→「スキルアップ・キャリアアップを目標に転職して、年収〇〇○万にしたい。」
上記のことから、仕事を辞めることが甘えではないと思われるためには、本当に辞める必要があるのか見通しを立てた上で、明確な理由を持って行動することが大切です。
転職エージェントを利用することで明確なビジョンが描ける
1人1人に合った転職のサポートをして、自分と企業の架け橋となってくれる転職エージェント。現状の課題を相談することで、マッチングする企業がないか探してくれます。転職も視野に入れながら電話面談などを活用して社外の情報を収集することから始めると良いでしょう。
気軽に相談できるおすすめの転職エージェント
将来に不安を感じていたり、現状に課題を抱えていて仕事を辞めたいと思った時に、転職エージェントを利用する方法があります。登録料や利用料金がかからず、無料で利用できるため、気軽に登録できるのも嬉しいポイント。
身近な人には言いづらい内容でも、相談することができ、客観的に問題を整理してくれます。転職のプロによるアドバイスや解決できそうな転職先を探してもらえるなど、手厚いサポートを受けることができるのは転職エージェントを利用する大きなメリットです。ここでは仕事を辞めたいと思った時に利用したい転職エージェント4つを紹介します。
doda(デューダ)
人材業界国内2位の規模を誇る大手転職サイトのdoda。求人数が常時10万件を超える豊富さが強みです。利用者の満足度1位で、実際に利用した方の評判が非常に高いのもポイント。転職をした人の多くが利用しています。求人数の多いので、勤務条件の相談からキャリアチャンジまで幅広い悩みを解決できる転職エージェントです
ビズリーチ
ハイクラス専門の転職エージェント。一般的な転職サイトとは異なり、管理職や経営補佐など責任のある職種の求人が多いのが特徴的です。現状の給与に不満のある人や、今の会社ではキャリアアップが見込めないといった悩みを持っている人におすすめです。今の年収が500万円以上でさらに年収をあげたい人は優先して登録したい転職エージェントです。
マイナビエージェント
担当アドバイザーが親切な人が多いと評判の転職エージェント。利用者の満足度が極めて高く推移しています。各業界ごとに専任のアドバイザーが担当するので、自力では知ることのできない企業の情報も手に入れることができます。業種は変えたくないけれど今の会社を辞めたいと思っている人におすすめ。転職情報サイト「マイナビ転職」とはサービス内容が異なり、非公開求人が大半の転職エージェントです。
リクルートエージェント
豊富な求人数で幅広い年齢の人に対応している転職エージェント。書類の添削や模擬面接から円満退職のアドバイスまで手厚いサポートが強みです。転職が初めての人や、今の仕事を辞めたいけれどまだ自分の強みが分からないといった悩みを持っている人におすすめの転職エージェントです。
仕事を辞めるときは明確な目標と見通しを持って決断する
ことが大事です。この2つがしっかりしていれば仕事を辞めることを甘えだと思われる心配は少ないでしょう。
中には、甘えだととらえられても構わないので辞めるという人もいるでしょう。もちろんそれも一つの選択肢です。しかし、その時には次の職場でも同じような理由で退職することがないように、問題の解決方法をよりハッキリとさせておかなければなりません。自分自身の評価を落とさないためにもしっかりと向き合うことが大切です。
転職エージェントでは、企業を紹介してくれるだけでなく、今の状況が本当に転職すべきタイミングであるかどうかもアドバイスしてくれます。現状の仕事を続けながら、悩みや問題が解決できるようにアドバイザーのサポートを受けながら慎重に決断していくこともおすすめです。