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地方消滅 創生戦略篇 (中公新書) 新書

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今回は、中公新書にて発売中の「地方消滅〜創生戦略篇〜」から気になった部分を抜粋してみました。

ブラック企業を取り締まる

p55 富山: 「強い」産業や企業と市場からの退出を即される「弱い」産業や企業とのあいだにメリハリをつけることができるか。「強き」も「弱き」も共倒れになってしまいわないために、ここが地方を応援する際の鍵だと思います。ただし、「弱きを退かせる」というのは難しい。

そのときに活用すべき分野は「金融」と「労働」だと考えてます。

まず金融に関しては、政府系金融機関がゾンビ延命型の融資や保証から思いきり手を引くことです。ー途中省略ー むしろ前途有望な可能性のある企業を思いきり「えこひいき」をして応援するべきです。

一方の労働に関しては、労働基準監督を厳しくしたり、時間外労働の制限を思い切り強化すべきですよ。最低賃金についても引き上げた方が良いというのが私の持論です。

 

まずは、政府系金融機関が抜本的に変わらなければ、、ですね。。

 

 そもそも生産性の高い会社は従業員をきちんと遇する「ホワイト」な経営ができているものです。生産性の低い会社が「ブラック」になってしまう。人余りの時代だと、ブラックな企業がつぶれるとそこで働く人の行き場がないという問題が生じてましたが今は人手不足の時代ですから、心置きなく生産性の高い会社を応援すべきです。むしろブラックな会社がつぶれて、そこから出た余剰労働力がホワイトな会社に吸収されていくことが望ましい。ー途中省略ー

たしかに、その企業(弱い企業」がなくなって経営者はこまるかもしれないけれど、人手不足ですから労働者は別のホワイトな企業に移るチャンスがある。経営者と労働者は分けて考えた方がいいのです。

p57 増田:自治体のトップは選挙で選ばれる政治家です。政治の世界のパフォーマンスとして、「弱き」を助けないといけない、という面があります。そのため、政治も行政もそうした方向にひずられるのですが、ここで大事なことは、生産性の高い「強い」企業=ホワイトな企業を応援し、ブラックに走る「弱い」企業を叩くことが結局は弱者を本当に意味で助ける事につながっている

p58 富山:そうですね。ブラック企業で働く弱い労働者をどう助けられるかという事が大事です。今は幸い、政府が税金で一生懸命支えなくても、ホワイトな企業が民間経済のなかで彼らの雇用を吸収してくれる状況です。ローカル経済の新陳代謝を進める意味でいうと、人手不足の現在は市場空前の好機到来だと思うんですよ。

 

生産性の低い事業を営むがためにブラック化してしまうとの指摘に納得です。

確かにブラック化してる企業で勤務する労働者が一番の弱者といえます。弱者救済といった意味でも、生産性の低いブラック企業は退場するべきです。

ただ、弱い企業の経営者を野放しにしてしまうのは少々可哀想な気がしました。経営者だった方が再就職をするのはかなり難易度が高そうなので、富山氏のようなキレキレな方に叩き直していただき(そんなお時間は無さそうですが。。)、新た事業で再チャレンジできるようなサポート体制があれば、弱い企業の経営者も助かる気がします。

人手不足からのイノベーション

P109 富山:人手不足にも関わらず低賃金の外国人労働者を入れない、というのは日本経済にとってプレッシャーになることは日本経済にとってプレッシャーになることは事実でしょう。ただ、それにより日本にチャンスが生まれる可能性があると思うんです。それは何か、たとえば人手不足のプレッシャーがあれば、ロボット産業が発達するはずです。ー途中省略ー これはひとつの成長戦略です。人手が足りないからこそ自動化、ロボット化に真剣に取り組む、人手不足のプレッシャーは、長期的には絶対にこの国のプラスになる

ー途中省略ー

先進国でこんなに運転手が足りない国は日本だけですよ。ヨーロッパでもアメリカでもずっと失業率上昇を恐れながら、金融緩和の出口戦略を探っている状況です。日本だけが先進国で唯一、人出が足りません。この状況は今後も続くわけですから、たとえば自動運転についても日本こそが真剣に取り組むべきなんです。〜途中省略〜 無邪気なくらい思いっきりロボット化やIOT化に突っ走ってもいいわけです。

 

人出不足の日本だからこそ、フルスロットルでロボット化やIOT(モノのインターネット)などを推進べきとの主張で、非常に理にかなっていると感じました。

ロボットや機械に労働を失われる系の議論はいつの時代でも存在しますが、そういう主張をされる方ってそんなに労働が好きなのですかね??単純に、機械やロボットが働いてくれるのであれば、人間は趣味や家族との時間を多くとれるから幸せな良い気がしますが。

Uberは地方でこそ活きる

p133 富山:たとえばUber(ウーバー)って面白いと思いますよ。スマートフォンなどを使い、ネットを通じてタクシーを呼び出すサービスですね、こうした最新技術というとつい大都市のものと思いがちですが、東京ではいくらでも「流し」のタクシーが走っていますから、Uberでタクシーを呼んでいるあいだに目の前をタクシーが走っていく。

増田:東京ではUberを使う必要性は無いですとね。Uberによる配車の効率が活きるのはむしろ過疎地のほう。

富山:そもそもなぜアメリカでUberが流行ったかといったら、アメリカには流しのタクシーがほとんどいないからです。

 

その他、ドローンやネット通販などの事例を取り上げて、イノベーションの最先端は地方だと断言されています。上記のUberの例にしても、東京は便利すぎてかえってイノベーションを起こすには不利な環境でもあるかもしれません。「必要は発明の母」 とはよく言ったもので、日頃の生活で不便を感じる地方でこそ逆にイノベーションを起こしやすいのでは無いでしょうか。

仕事journalでは地方発のイノベーション企業へ取材など実施してみたいと考えてます。もし興味がある企業様や自治体の方がいましたらお問い合わせの程お待ちいたしております。